配達用に中古の軽バンを買うとき、多くの方が走行距離で選びます。

整備の現場から見ると、それだけでは足りません。同じ8万キロでも、状態はまるで違います。

毎日13台の軽バンを見ている立場から、実際にどこを見ているかを書きます。

走行距離より、まず「どう使われてきたか」

同じ8万キロでも、この2台は別物です。

  • 郊外の集配で、1回の走行距離が長かった車
  • 都心の配達で、止まっては進むを繰り返した車

後者のほうが、ブレーキとバッテリー、足まわりの傷みが明らかに大きいです。走行距離が同じでも、傷み方は倍近く違います。

見分け方はあります。ブレーキの減り方と、シートやペダルの擦れ具合が、走行距離と釣り合っているかです。距離のわりにペダルのゴムが減っていれば、停まる回数が多かった車です。

下回りを見せてもらってください

これがいちばん大事です。

下回りの錆は、写真に写りません。 そして、あとから直すのがいちばん高くつきます。

見るところ

  • マフラーの継ぎ目(穴が開きかけていないか)
  • 足まわりの取り付け部(表面の茶色ではなく、膨らんでボロボロになっていないか)
  • 床板の裏(特に荷室の下)

表面がうっすら茶色い程度は、年式なりです。問題は、指で押して崩れる状態になっているかどうかです。

海沿いや、雪の降る地域で使われた車は、ここが進んでいることがあります。

荷室を見れば、使われ方が分かります

荷室は、前の持ち主の使い方がそのまま残っている場所です。

  • 床の凹み(重いものを直に落としていた車)
  • 壁の擦れ(荷物を詰め込んでいた車)
  • においと湿り(水気のあるものを積んでいた車)

においは、あとから消すのに手間がかかります。→ 荷室のにおいが取れない

床が抜けかけていないかも見てください。荷室の床下は、錆が進みやすい場所です。

スライドドアは、必ず全部動かしてください

仕事で使う軽バンのスライドドアは手動が基本です。電動はほとんどありません。

外側から開ける/内側から開ける/閉めるを、それぞれ何度かやってください。

  • 勢いをつけないと閉まらない → ラッチとストライカーの噛み合わせ
  • 外は開くが内が開かない → ケーブルの伸び
  • 途中で引っかかる → レールとローラー

1日に何十回も開け閉めする場所なので、買ってすぐ来ることが多い部分です。→ スライドドアが開かない・閉まらない

エンジンは、かける前と後の両方を

かける前:オイルの量と汚れ、冷却水の量、エンジンルームに漏れの跡がないか

かけた後:異音、アイドリングの安定、白い煙が出ていないか

冷えている状態から始動させてください。 温まった状態でかけると、始動の不調が隠れます。試乗の前に、すでにエンジンが温まっていたら要注意です。

セルの回り方も見てください。→ セルは回るのにエンジンがかからない

書類で見るところ

現物と同じくらい大事です。

  • 点検整備記録簿があるか(前の持ち主がどこを直したかが分かります)
  • 車検の残り(残りが短いと、買ってすぐ費用が出ます)
  • 修復歴の有無

記録簿が残っている車は、それだけで信用が上がります。 逆に何もない車は、状態を現物だけで判断することになります。

事業用の軽貨物は記録簿の保存期間が2年です。前オーナーが黒ナンバーで使っていたなら、残っている可能性があります。

黒ナンバーで使う予定なら

買う前に確認しておいてほしいことです。

  • 車検の残り期間(黒ナンバーの軽貨物は初回・以降とも2年です)
  • 税金の区分(営業用の軽貨物は年3,800円。自家用より安くなります)
  • 法定点検は年1回(「事業用は3か月ごと」は軽貨物には当てはまりません)

費用の全体像は1年でいくらかかるかに、点検の根拠は法定点検は3か月ごと?にまとめました。

「安い車」がいちばん高くつくことがあります

正直な話です。

車両価格が20万円安くても、下回りが錆びていれば、その差はすぐ消えます。 ブレーキ、タイヤ、バッテリーがまとめて来る車もあります。

かといって、高い車が安全というわけでもありません。見るべきところを見て選べば、価格帯が下でも当たりはあります。

判断に迷ったら、買う前に見せてください。 買ってからでは打つ手が限られます。

W-NEXT横浜本店の場合

横浜市金沢区鳥浜町で、軽バンの販売・整備・板金・ロードサービスを自社で行っています。整備は月400台超、1日13台前後です。

売る車も、自分たちで整備しています。 直す側の目で仕入れて、直す側の基準で出しています。どこが減っていて、次に何が来そうかを、売るときにお伝えできるのはこのためです。

常時50台前後の在庫があります。現物を見て、下回りも見ていただけます。

店舗は月曜〜土曜の9時から24時まで。日曜は店舗が休みですが、ロードサービスは日曜も24時間動いています。

ご相談はこちらから

他店で見つけた車について相談していただいても構いません。 車種・年式・走行距離が分かれば、見ておくべきところをお伝えします。

電話番号は 045-370-8712 です。店舗の受付は月曜〜土曜の9:00〜24:00(日曜定休)。ロードサービスは営業時間外も24時間対応、神奈川県全域と東京都・千葉県・埼玉県まで向かいます。

在庫の軽バンを見る | W-NEXT横浜本店について


関連記事

軽バンの車検はW-NEXTへ

車検中も、黒ナンバーの代車0円。

車検基本料14,800円+完成総合検査料・更新手数料13,000円(税抜・当店の料金 合計27,800円)。月〜土は24時まで営業で、仕事終わりの入庫もご相談いただけます。

座間市・相模原市で、軽バンを使われている方へ

横浜までは遠い、という方へ。座間市広野台にも店があります。

W-NEXT町田店(所在地は座間市広野台)でも、車検・整備、板金・塗装、24時間ロードサービスをお受けしています。夜間の整備にも対応。動けなくなったときは、24時間お伺いします。

W-NEXT町田店/〒252-0012 神奈川県座間市広野台1丁目4-11

配送中に動かなくなってしまったら

レッカーの行き先は、お客様が選べます。

保険会社に電話したとき、「レッカーはW-NEXTに依頼します」とお伝えください。W-NEXT横浜本店が24時間出動し、そのまま自社工場で修理。修理中の代車は0円(台数に限りあり)です。